大阪府高槻市春日町の在宅支援診療所 藤村医院。リウマチ専門登録医。

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当院の治療法

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当院の治療

リウマチの活動性を臨床症状、血液検査、エコーでみながら、その方に合った治療法を用いて、関節破壊がこないように治療を進めていきます。
免疫異常がリウマチの主たる病態ですので、治療は免疫を抑えるお薬を使うことになります。

関節リウマチの治療目標

  1. 関節の痛みと腫れを軽減すること
  2. 異常な免疫状態を抑えること
  3. 関節破壊・変形を食い止めること
  4. 日常生活動作(ADL)を改善し生活の質「QOL(quality of life)」を向上させること

1~4を達成し症状の進行が止まって安定した状態を「寛解」と言いますが、その「寛解」状態を維持するのが目標になります。

関節リウマチの治療目標は「寛解」です。
生物学的製剤(バイオ製剤)の登場で
リウマチは治る(寛解する)病気になってきました。

リウマチの薬物治療

とにかくリウマチと診断されたら、早く適切な薬物治療を始めなければなりません。
消炎鎮痛剤、メソトレキセート、生物学的製剤などを組み合わせて治療を進めていきます。その人に合った最善の治療薬の種類を早く見つけ的確な量を用いることによってリウマチを抑えていきます。関節が破壊される前に的確な治療を早期に始めれば寛解に導くことも可能になってきました。

*生物学的製剤(バイオ製剤)を使用する目安は、抗リウマチ薬を3ヵ月以上使ってもコントロール不良の場合となります。

関節リウマチの薬

抗リウマチ薬(DMARDs)

  • メソトレキセート
  • サラゾスルファピリジン
  • ブシラミン

生物学的製剤(バイオ製剤)一覧 ※薬価についてはスタッフにおたずね下さい

分類 製品名 作用 投与方法 投与間隔
TNF-α
阻害薬
レミケード
  1. TNF-αと結合し、その働きを抑える
  2. 受容体に結合したTNF-αを引き剥がす
  3. TNF-αを作る細胞を壊す
点滴静注 0週、2週、6週に投与し、その後4~8週毎の投与
ヒュミラ 皮下注射(自己注射可) 2週に1回
シンポニー 皮下注射(自己注射可) 4週に1回
シムジア 皮下注射(自己注射可) 0週、2週、4週に投与し、その後2週毎の投与
エンブレル
  1. TNF(α、β)と結合し、その働きを抑える
  2. 受容体に結合したTNF(α、β)を引き剥がす
皮下注射(自己注射可) 週に1~2回
IL-6
阻害薬
アクテムラ IL-6の受容体と結合し、その働きを抑える 点滴静注 点滴:4週に1回
皮下注射(自己注射可) 皮下注射:2週に1回
ケブザラ 皮下注射(自己注射可) 2週に1回
細胞標的薬 オレンシア T細胞の活性化を抑え、TNF-αやIL-6の産生を抑える 点滴静注 0週、2週、4週に投与し、その後4週毎の投与
皮下注射(自己注射可) 初回のみ点滴投与
その後、毎週投与
JAK
阻害薬
オルミエント 細胞内シグナル伝達を阻害し、炎症性サイトカイン産生を抑える 経口 1日1~2回
ゼルヤンツ 経口 1日1回
スマイラフ 経口 1日1回
リンヴォック 経口 1日1回
ジセレカ 経口 1日1回

バイオシミラー 一覧 ※薬価についてはスタッフにおたずね下さい

分類 製品名 作用 投与方法 投与間隔
TNF-α
阻害薬
インフリ
キシマブBS
(先行品:
レミケード)
  1. TNF-αと結合し、その働きを抑える
  2. 受容体に結合したTNF-αを引き剥がす
  3. TNF-αを作る細胞を壊す
点滴静注 0週、2週、6週に投与し、その後4~8週毎の投与
アダリムマブBS
(先行品:
ヒュミラ)
皮下注射(自己注射可) 2週に1回
エタネル
セプトBS
(先行品:
エンブレル)
  1. TNF(α、β)と結合し、その働きを抑える
  2. 受容体に結合したTNF(α、β)を引き剥がす
皮下注射(自己注射可) 週に1~2回

バイオシミラーとは、既に国内で発売されている生物学的製剤(先行バイオ薬品)とは異なる医薬品メーカーで開発された同等の医薬品のことで、別名「バイオ後続品」や「後発バイオ医薬品」と呼ばれています。
バイオシミラーは、先行バイオ薬品と有効成分の構造は全く同じではありませんが、臨床試験・品質試験等で先行バイオ薬品と同等の効果と安全性が証明されています。
バイオシミラーは先行バイオ薬品と同様の技術を用い、厳密な品質管理の中で製造されています。そのため、一般的な医薬品に比べて高額ですが、先行バイオ医薬品に比べてバイオシミラーの方が安価なため、医療費の負担軽減に繋がります。

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