大阪府高槻市春日町の在宅支援診療所 藤村医院。リウマチ専門登録医。
リウマチの治療
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関節リウマチは、手や足の関節の炎症で、軟骨や骨が破壊され、関節が変形する疾患です。こわばり、関節の疼痛や腫れ、全身倦怠感(だるさや疲れやすさ)などの症状があります。関節破壊は発病早期から始まり進行していきます。
関節破壊が起こる前になるべく早く適切な治療を開始することが必要です。
関節(手の指の第2や第3関節、手首など)が左右対称に6週間以上腫れて痛みます。
関節以外の症状としては、皮下結節、全身倦怠感、貧血、間質性肺炎、上胸膜炎、血管炎など。
リウマチは自己免疫疾患です。自分の抗体が自分自身を攻撃するのです。
免疫異常で攻撃を受けた関節は腫れて、そこから炎症性サイトカインという物質をたくさん作ります。
過剰に作られたサイトカインによってさらに炎症が悪化していきます。
異常増殖した関節滑膜によって、軟骨や骨がやられ関節は破壊されていきます。
すべてにおいて根本的な原因はわかっていませんが、関節リウマチに関しては、免疫機構に異常が生じ、自分の体の成分や組織を細菌やウィルス等の外敵と誤り攻撃し、破壊してしまうのが原因といわれています。
発症のピークは30~40歳代で、一般的に女性の発症が多いです(男性の5~6倍)。ただし、60歳代から発症する「高齢発症関節リウマチ」に関しては、特に男女の発症率に差はありません。
また、15歳未満で発症する「若年性関節リウマチ」もあり、どんな年齢・性別でも起こりうる病気だといえます。
かつては、完治しない病気といわれていましたが、バイオ製剤によって、リウマチは治る可能性のある疾患となりました。
リウマチの治療法として、薬物療法、リハビリテーション、手術療法などが行われます。
十分な睡眠をとり、夜更かしは避けて下さい。特に疲労感が強い時期は、時間を決めて昼寝もしましょう。特に飲酒はひかえて下さい。症状が悪化する原因になりかねません。
その他、補助器具の利用、睡眠時は布団ではなくベッドを利用したり、買い物に出かけるときはキャリーカートを利用する等、身体に負担を掛けないように心がけて下さい。